今日9月27日土曜日 毎年恒例となった「子どもと作ろう種から育てる未来の森2014」が西区五天山公園で開催されました。
まずは18日に平均年齢がついに60歳となったオヤジ4人で準備です。公園側から許可が出た約25メートル×15メートルの土地の下草を刈り、直径い。5メートルのサークルを16個作ります。このサークルをユニットと呼びます。印をつけたら3メートルのユニットの中をより入念に下草刈りをします。芝刈りは岡村教授じきじきに。本当は表土を30センチ掘り、ひっくり返したのですが、表土が薄く無理でした。 正確な3メートルの円を書くためのジグを作ってきた松田師匠 ユニット部分を入念に下草刈りする岡村教授 次にユニットに20mm~40mmの砂利を厚さ5㎝ほどひきつめます。今回実験的に16ユニットのうち2個は砂利の下に防草シートを敷き、2個のユニットは砂利を敷かず、残りの12ユニットには普通に砂利を敷きました。 砂利の目的は土を乾燥させづらくすること、雑草が生えづらくすることです。それでもも雑草は生えてきますが。 防草シートはさらに土に日射を当てないことによりより雑草が生えづらくすること。ただし人工物を使用するので近自然と言う言葉からすると少々不自然ではあります。ただどのくらい効果があるかによって庭作りなどに応用できそうです。砂利を敷かないところは、無防備で雑草と戦うことにになりますので、のちの人的メンテナンスが必要になりそうです。砂利の運搬は不動産屋さんで私たちの事務局長で最高齢の柴田さんです。65歳くらいらしいですが一番体を着てているようです。もう一人力自慢の松田さん。彼はフィンランド製の高性能木製サッシュの仕事をしています。 防草シートを敷きこんだユニット。今回は特別に実験です。 それぞれのユニットに砂利を運ぶ柴田さん。延々と何時間も。 とりあえず準備終了して皆で記念撮影です。バックが五天山 9月27日土曜日いよいよ当日です。今年も多くのご家族連れが集まってくださいました。 小学生以下の小さいお子さんからお年寄りまで参加できることがこの会の特徴です。 今回は16うニットに幌周辺で採取した自然林の苗を32種類160ポット植えます。それぞれのグループがカゴにバラバラの苗木を10ポットいれて各ユニットのところに配置します。1ユニットだけ砂利が足りないところを大学生チームが担当し砂利運びをして準備完了です。 まず岡村教授かあら苗木の植え方の説明です。一つのユニットに10個のポットを並べ、一つづつ著度よい穴を掘って植えていきますが、移植用の小型スコップの持ち方、苗の知り扱い方など細かいところまで指示が及びます。最後に梅雄わttらユニット内に植えた木の種類、配置、大きさそれから植えた人の名前を記入します。「私の話をしっかり聞かないで植えると、芽が出なかったり、出ても隣で枯れている木のようになってしまいますよ。」 と言うことでそれぞれ自分の持ち場に戻り植樹開始です。 会場に並べられた32種類の苗。そのうち6種類は公園周辺で過去に参加者が採集したものです。 どの苗を選ぼうか迷っている子どもたち。 大学生チームが残りの砂利を運んで準備完了です。 間違った植え方をすると、いくらお金や手間をかけてもこのような結果になってしまいます。 ポットをやさしく利き腕でないほうで持って・・・・ 各グループに戻ってそれぞれのユニットで製造開始です。地面が固くて穴掘りが難航しています。 それでもお子さんたちは結構頑張って完成させました。大人も子供も全員夢中、集中力抜群です。 ここからはみなさんの植樹風景スナップです。全部完成させて、記録をつけたら全員で記念撮影です。ここ2年ほど集合写真を写し忘れていました。今回は忘れぬうちに。 植樹の最後に全員で集合写真です その後場所を五天山公園脇の自然林に移し種子採集です。ところがドングリが全くの不作でアズキナシも全く種をつけず、ツリバナとオオバボダイジュの苗が少々と言うさびしい結果でした。 最後に管理事務所裏の苗置き場で過去3年植えた苗のメンテナンスを行います。 今年の植樹にもだいぶ利用できましたがこの秋の種取りが不作だったので改めて周辺で種を拾うことにしました。とりあえず拾った少量の種を赤玉、火山歴、腐葉土を混ぜた移植土を入れた発砲スチロールのケースに播きました。後は来年以降植えるポット苗の中に入り込んだ雑草を抜いて整えました。種子採集ができなかったことは残念でしたが、天気にも恵まれ無事今年の「子ども作ろう種から育てる未来の森」イベントが週慮しました。今度こそ春に観察会を行いたいと思います。ご参加の皆さまありがとうございました。 #
by kodomo_mirai
| 2014-09-27 09:00
晴れたり雨まじりの強風が吹いたりとめまぐるしく天候が変わる中、石狩川の河口に近い河畔で
河畔林の再生植樹とゴミ拾いが行われました。 この河畔はもともとハルニレやヤチダモなどの巨木が生茂る森でした。そこには猛禽類、とくに シマフクロウなどの生息地だったそうです。シマフクロウは樹齢200年直径1メートルを超える ハルニレの巨木の中心に出来る空洞に巣をつくり暮らしいたと推測されます。大正期に茨戸周辺も 含め蛇行する石狩川の直線化工事に伴い原生林はすべて切られてしまいました。 今は雑草と柳ぐらいしか生えていません 周辺に原生林、自然林が無いために放置しても種子は飛んできません。 そこで茨戸周辺に一部残る河畔林や当別の森から採取した種子から苗を造り自然にもどす、 自然再生のスタートだけ人間の手でお手伝いしようということです。後は出来るだけ自然の遷移に 任せます。最終的にシマフクロウが住める環境になることを願っています。それには200年くらい かかると思われます。すでに10年近く続いているので後190年くらいかもしれません。 写真は指導にあたる岡村俊邦道工大教授と、ビニールポットに入れられた苗木です。 植えた日、樹種を記入した名札が刺されています。18種、300個が用意されました。 今回は18種類の種子から育てた苗を植えます。 この苗は会場に近いあいの里小学校の子どもたちも種子採取、苗つくりに協力しています。 まず指導にあたっている「生態的混播、混植法」の考案者 岡村俊邦道工大教授が植樹法の指導を行います。 参加者が30チームに分かれ、各グループそれぞれ10種類の苗を選び、ひとつずつ取りトレイに 入れます。半径1.5メートルの円の中の草を刈り、雑草を捕った後に砂利を播きます。 苗木が小さいうちに雑草に負けないためです。 そこに先ほどのトレイにある10個の苗を円状に均等に並べて位置を決めます。 その後、砂利を除け、この小さなビニールポットがちょうどすっぽり入るくらいの穴を掘ります。 そこにポットから外した苗を備え、隙間に土を戻します。それから元のように砂利も戻し名前の 札を刺します。すべて植え終わったら記録用紙に自分が植えたユニット(半径1.5メートルの サークルのこと)の番号、植えた苗木の位置、樹種、樹高を記入します。 今回は全部で18種類の苗が用意されていました。各自その中から10種類の苗をピックアップし 植えていきます。砂利をかき分けてから土に穴を掘ります。この時出来るだけ穴の中に砂利を 入れないようにします。ちょうどポットの大きさくらいの穴です。ためしに入れてみました。 勿論このまま埋めてはいけません。 根を痛めないように苗を丁寧にビニールポットから外し、掘った穴に埋め、隙間に先ほど掘った 土を一部戻します。その後砂利を元のように戻し、名札を刺して完成です。 これを10個繰り返します。 10個の苗が植え終わるとこのような感じになります。写真ではわかりにくいですが、植えたところに 樹種と種子を拾った日時が記入されています。 この状態で記録用紙に記入します。決して植えっぱなしではなく、その後、成長の様子を見守る必要が あります。すべての木が成長するわけではありません。自然淘汰に任せるのです。 そのためにも正確に記録する必要があります。 今回の植樹祭の主催は長い事活動を続けている私達の先輩 にあたるNPO法人茨戸川環境市民フォーラムの皆さんです。 私の主催時には(子供と作ろう種から育てる未来の森) は写真を撮る余裕もないのですが、このような機会でしっかり記録することが出来ました。 最後に全員で河畔林の周辺でゴミ拾いをして終了しました。 後ろが石狩川です。200年後が楽しみです。 #
by kodomo_mirai
| 2013-10-27 10:00
10月28日日曜日 強風のなか今年も
「ごみを拾って植樹をしよう!自然を再生しよう!」 が行われました。主催は我々の大先輩にあたる「茨戸川環境市民フォーラム」 指導はおなじみ岡村教授。 参加者は小さなお子さんを含め約50名で15ユニットで植樹を行います。 石狩川という第一級河川の河畔で自然再生を行うというのは許可を得ることすら日本ではまず例がないのだそうです。そこにかっての河畔に生息してハンノキ、ケヤマハンノキ、ハルニレ、ヤチダモ、クルミなど河畔林の再生を目指します。もし河畔林の再生が進めばそこに、フクロウ、イヌワシなどの猛禽類、川にはイトウまで戻ってくる可能性があります。写真は参加者の前でプロジェクトの概要など説明しているところ。背後に見えるのは石狩川です。 この河川敷にケヤマハンノキ、シラカバ、ミズナラ、ヤチダモ、ハルニレ、キハダ、ハンノキ、オニグルミ、エゾヤマザクラ、イタヤカエデ、シナノキなど15種類の苗木が用意されました。この苗はすべて茨戸、当別周辺の自然林から採取されたものです。実際にその土地に生息していたものと同じか、近い遺伝子で自然を再生しようという意図です。 一つのユニットは半径1,5メートル程度の円形が描かれ、その範囲の雑草を撤去しさらに4センチ程度ウッドチップが敷かれています。このウッドチップは表土の乾燥を防ぎ、さらに雑草の繁殖をある程度減らす効果があります。その中で半径約1メートルの円状に10個のポット苗をほぼ均等に植えていきます。 植樹の後、植えた苗木とその位置、長さを記録用紙に記入します。隣が茨戸川環境市民フォーラムの巻さん。我々の活動も助けていただいております。 我々もひとユニットを担当ししました。オニグルミの苗を植える常連の阿部さん。15分ほどでポット苗を植え終わり記録します。その後全員で河畔周辺のゴミ拾いをして終了ししました。 その後は過去の植樹の様子を見て回りました。 まずは3か月ほど前にあいの里と当別の小学生が植えたものです。とりあえずほぼすべての苗は生きている。この地域では毎年夏に小学校の子供たちが、秋に我々一般人が参加しています。 その後うっそうと伸びた葦の中をかき分けて2011年、2010年に植樹した場所を見た。これだけ雑草が茂ってしまい、さらに春の増水に浸りながら生きている苗があるのか疑問であったが、おおよそ葦に隠れながらもハルニレ、ヤチダモ、クルミ、ハンノキなどが生き残っている。そしてハンノキ、ケヤマハンノキはものによっては葦の高さを超えて成長しているものがあります。生き残っている苗の種類にはある程度傾向がみられそうですが、雑草に負けなくなっているように見えるものの中にも、実はずっとチャンスを狙っている樹種があるのかもしれないのでしょう。できるだけ人為的に選択しないことが大切です。 写真は2011年植樹されたもの。左からハンノキ、ハルニレ、ヤチダモです。ほかにもケヤマハンノキ、クルミ、ミズナラなどが元気に育っていました。 #
by kodomo_mirai
| 2012-10-28 23:58
10月13日土曜日 今年も札幌市西区五天山公園で「子供と作ろう種から育てる未来の森」の実践セミナーが開かれました。この活動は砕石所跡地という表土が薄く荒廃した土地で自然再生を目指すプロジェクトです。
今回の植樹予定地は特に表土が薄く、スコップではほとんど掘ることができぬことが判明し。開催直前に急きょバールと剣先で地面に100箇所の植樹できる穴をあけることになりました。岡村教授、事務局長の柴田さん、そして私とスタッフの高田の4人で汗だくで掘り返しました。写真は柴田事務長と高田 五天山公園の展望台周辺で私たちは札幌市のご理解を得て自然再生活動をスタートしました。2009年10月に岡村俊邦道工大教授の指導によりこのプロジェクトを始めて今年でやっと4年目になります。10年以上、できればずっと継続していきたいと思っております。 一般的な植樹祭とは違い森林のメカニズムを理解し、自生種の採取、苗つくり、植樹がフィールドワークのなかですべて行います。もともと自然林の再生は伐採された山を放置すると周辺の自然林からの種子が飛来し新たな自然林が再生されます。しかし都市周辺の森はこの五天山公園のように放置すると侵略性の高い外来種の森になってしまいます。そこで最小限の人為的行為で自然林にきわめて近い森作りを目指します。 まずは自然林と自然再生予定地の間の歩道で参加者に森つくりの主旨を説明する岡村教授 オオムラサキという蝶の話を例にあげて生物多様性の必要さを小さな子供でもわかる説明をします。 「オオムラサキはエゾエノキという木の葉だけを食べて生き延びることができる。ほかの蝶はほかの木の葉をそれぞれ食べて生き延びる。針葉樹の単層林では蝶は生きていけない。」 すべての生物はこの多様性に富む環境の中で共存することができます。 まずは植樹のスタートです。今回は五天山周辺の山で採ったミズナラ(どんぐり)のポット苗10個、話題のエゾエノキなど札幌の森で採取した種子から作った苗8種類の樹木、合計100本を10個のユニットに分けます。そして35名の参加者が10グループに分かれ、れぞれ10ポット植えます。植樹後は各グループが責任を持ってどの位置にどの木を植えたか正確に記録していきます。 まずは教授がお手本をみせます。興味深々のまだ年少さんのN君。自宅の庭つくりに応用しようと参加の女性。 初参加のKさんがお子さんととても熱心に植えてます。常連のOさん、お子さんがずいぶん大きくなりました。 常連のI君はとうとう社会人一年目で有料参加に戸惑い。能力開発大学校 I 教授の教え子たちです。これからゼミの必修にすると教授は張り切っています。 植樹が終わりそれぞれ誰がどの木を植えたか詳細に記録します。そこで教授が一言 「私の話をちゃんと聞いていたかどうかが数年後結果で分かります。」 一服の暇もなく継は種子採集に移ります。自然再生現場の脇にある自然林に移り種子採集を始めます。今年は10月に入っても例年に比べ気温が高くイタヤカエデの種子などがまだなっていません。まず真っ先に見つけたのがイヌエンジュの種子。問題のニセアカシヤと同じマメ科の植物。ただし北海道の自生種で大きな違いはニセアカシヤには枝や幹に鋭いとげが特徴です。 その後品の木の種子を採取し最後はドングル拾いを行って今回の種子採集を終了。 開場を管理棟に移し、採取した種子を使って苗床を作ります。まずイヌエンジュの種子の皮をむき中から種を取り出す。それを苗床に移します。さらっと種を撒きその上から薄く土をかぶせ、砂利をさらりと敷き詰めます。 シナノキはプロペラの付いた黄土色の種子が特徴。簡単に種がとれそのまま苗床に撒ます。 苗床について。土の成分は大まかに火山灰と軽石がほとんどで腐葉土が2割程度しか入っていません。苗をできるだけ厳しい状況で育てることにより、自然界に戻した時に苗床よりは良い環境になるように育てます。市販の苗や庭木はその多くが栄養分の豊富な土で育てられます。成長がとても速いのですが庭や公園に移植されたとき、土に養分が足りないと根を広げることができず弱り、枯れていきます。写真は我々の再生計画地に以前植えられた樹木。痩せた過酷な土地にいきなり大きな樹木を植えた典型的な結果です。 10月13日土曜日 朝9時から12時までの3時間で無事予定の活動を終了することができました。雨という予報のなかの開催でしたが快晴に恵まれ、参加者の積極的な活動のおかげで無事「子供と作ろう種から育てる未来の森2012」を終了することができました。自然林再生の先端をいくプロジェクトでありながら小さな子供から関心を持って参加できる取り組みだと思っております。 これまで4回の再生の状況、今後のプランなど極力この場で公開していきたいと思います。 #
by kodomo_mirai
| 2012-10-14 00:26
宮島 豊と申します。㈱フーム空間計画工房1級建築士事務所という建築設計事務所をやっております。
以前から自然林の再生に関心があり、いろいろな植樹会に参加したり研究者の講演など聞きましたが、ぴんとくるものがなく年月ばかり過ぎていました。 今から5年前に仕事のことで訪ねてこられた北海道工業大学の岡村教授がまさしく北海道で自然再生に取り組んでました。友人数名の協力でまずは札幌市西区の五天山公園の一番上で砕石所跡地での森林再生をさせていただけることになりました。 そこで今から4年前に活動団体を立ち上げました。 「子供と作ろう種から育てる未来の森」 表土がほとんどなく、過酷な環境で今まで市で行った緑化がうまくいっていないところです。ニセアカシヤ、アメリカオニアザミなどの外来種で覆われつつあります。 まずこの土地で取り組むのはニセアカシヤなど侵略性の高い外来種の駆除と周辺の自然林のような多様性に富んだ森の再生です。 2010年に種子から発芽したイタヤカエデ。このような環境で二年間結構成長してます。 単なる植樹会ではなく生態系の再生実験場所となる予定です。まずは10年続けてその様子を観察していきたいと思っております。ご関心あるかたのご協力お願いいたします。 #
by kodomo_mirai
| 2012-07-02 17:24
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