晴れたり雨まじりの強風が吹いたりとめまぐるしく天候が変わる中、石狩川の河口に近い河畔で
河畔林の再生植樹とゴミ拾いが行われました。 この河畔はもともとハルニレやヤチダモなどの巨木が生茂る森でした。そこには猛禽類、とくに シマフクロウなどの生息地だったそうです。シマフクロウは樹齢200年直径1メートルを超える ハルニレの巨木の中心に出来る空洞に巣をつくり暮らしいたと推測されます。大正期に茨戸周辺も 含め蛇行する石狩川の直線化工事に伴い原生林はすべて切られてしまいました。 今は雑草と柳ぐらいしか生えていません 周辺に原生林、自然林が無いために放置しても種子は飛んできません。 そこで茨戸周辺に一部残る河畔林や当別の森から採取した種子から苗を造り自然にもどす、 自然再生のスタートだけ人間の手でお手伝いしようということです。後は出来るだけ自然の遷移に 任せます。最終的にシマフクロウが住める環境になることを願っています。それには200年くらい かかると思われます。すでに10年近く続いているので後190年くらいかもしれません。 写真は指導にあたる岡村俊邦道工大教授と、ビニールポットに入れられた苗木です。 植えた日、樹種を記入した名札が刺されています。18種、300個が用意されました。 今回は18種類の種子から育てた苗を植えます。 この苗は会場に近いあいの里小学校の子どもたちも種子採取、苗つくりに協力しています。 まず指導にあたっている「生態的混播、混植法」の考案者 岡村俊邦道工大教授が植樹法の指導を行います。 参加者が30チームに分かれ、各グループそれぞれ10種類の苗を選び、ひとつずつ取りトレイに 入れます。半径1.5メートルの円の中の草を刈り、雑草を捕った後に砂利を播きます。 苗木が小さいうちに雑草に負けないためです。 そこに先ほどのトレイにある10個の苗を円状に均等に並べて位置を決めます。 その後、砂利を除け、この小さなビニールポットがちょうどすっぽり入るくらいの穴を掘ります。 そこにポットから外した苗を備え、隙間に土を戻します。それから元のように砂利も戻し名前の 札を刺します。すべて植え終わったら記録用紙に自分が植えたユニット(半径1.5メートルの サークルのこと)の番号、植えた苗木の位置、樹種、樹高を記入します。 今回は全部で18種類の苗が用意されていました。各自その中から10種類の苗をピックアップし 植えていきます。砂利をかき分けてから土に穴を掘ります。この時出来るだけ穴の中に砂利を 入れないようにします。ちょうどポットの大きさくらいの穴です。ためしに入れてみました。 勿論このまま埋めてはいけません。 根を痛めないように苗を丁寧にビニールポットから外し、掘った穴に埋め、隙間に先ほど掘った 土を一部戻します。その後砂利を元のように戻し、名札を刺して完成です。 これを10個繰り返します。 10個の苗が植え終わるとこのような感じになります。写真ではわかりにくいですが、植えたところに 樹種と種子を拾った日時が記入されています。 この状態で記録用紙に記入します。決して植えっぱなしではなく、その後、成長の様子を見守る必要が あります。すべての木が成長するわけではありません。自然淘汰に任せるのです。 そのためにも正確に記録する必要があります。 今回の植樹祭の主催は長い事活動を続けている私達の先輩 にあたるNPO法人茨戸川環境市民フォーラムの皆さんです。 私の主催時には(子供と作ろう種から育てる未来の森) は写真を撮る余裕もないのですが、このような機会でしっかり記録することが出来ました。 最後に全員で河畔林の周辺でゴミ拾いをして終了しました。 後ろが石狩川です。200年後が楽しみです。
by kodomo_mirai
| 2013-10-27 10:00
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